新潟の郷土料理「鮭の焼き漬け」
その名の通り、焼いた鮭を醤油ダレに漬け込んだ料理。もともと、冷凍技術が発達していなかった江戸時代の保存食としてつくられていました。塩鮭や煮付けとはまったく違う香ばしい味わいを楽しめ、冷めても固くならず、しっとりとした食感が魅力です。
切り身・特製醤油ダレ・あえての骨あり
鮭の焼き漬けは、新潟独特の「もち切り」という四角い形が一般的。その点、当店では食べごたえのある「長切」で提供しています。数あるおかずの中の一品ではなく、食卓のメインとしてどうぞ。
また、醤油ダレは淡口醤油や酒などにカツオを効かせた白だしを独自に配合。香ばしさの中にも、やさしくて上品な味わいに仕上がっています。
昨今は、骨なしの加工品が多くなってきましたが、当店はあえての「骨あり」にこだわりました。というのも、魚は骨がある方が鮮度や旨味が保たれるのです。
海産物店こだわりの「本造り銀鮭」
海産物ねだちは、5代目が築地で培った目利きを光らせて、新鮮な魚を厳選しています。
焼き漬けに使用する本造り銀鮭は、旬の時期の上質な銀鮭(チリ産)。脂がほど良くのった、食べごたえのある肉厚の銀鮭です。
ミネラル豊富な天日塩に2日間ほど漬け込み、その後、半日かけて塩加減を調整。さらに18時間、独自の乾燥法「旨味干封(うまみかんぷう)」を施します。塩味をつけた銀鮭を浜風に近い冷風で乾燥させることで、旨味を引き出しました。
「蒸し」のひと手間で、さらに美味しく
鮭の焼き漬けは、焼いて、漬けて完成させるのが一般的。しかし、海産物ねだちはそれで終わりません。こだわりの「蒸し」のひと手間。タレがしっかり身の中まで染み込むのです。
蒸すことで身がふっくらします。子どももお年寄りも食べやすい一品に仕上がりました。
日持ちするのも魅力。解凍した後、冷蔵庫で1週間ほど持ちます。お弁当の一品にするのもおすすめですよ。